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ミャンマー難民ロヒンギャ、周辺各国が対応に苦慮 放置もできず (2/2ページ)

2009.2.7 18:27
このニュースのトピックスアジア・オセアニア

 ロヒンギャは、バングラデシュと国境を接するミャンマー西部のラカイン州に住むイスラム系少数民族で、人口は約72万人とされる。

 しかし、仏教徒が多数のミャンマーの軍政は、彼らを国民と認めずパスポートも与えていない。「最も迫害されている民族」とさえいわれるほどで、1992年には25万人が軍政による弾圧を恐れ、バングラデシュに逃れたこともある。

 このため、彼らはバングラデシュ経由で中東諸国に行くほか、タイ経由でマレーシアに向かい、建設労働者などの仕事に就いている例が多いという。マレーシア国内には約2万人のロヒンギャがおり、その半数は不法滞在といわれる。

 ただ、最近の経済危機で各国がこうした出稼ぎ労働者の不法入国に厳しい態度を取り始めたことに加え、ミャンマー軍政がロヒンギャに対する圧力を強めていることが、最近の大量脱出につながっているようだ。

 アピシット首相はこの問題を、2月下旬にタイで開く東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議で協議するとしているが、ミャンマー軍事政権の説得だけでなく、各国による大量の難民受け入れもかなわず、結論を出すのは難しそうだ。

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