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ミャンマー難民ロヒンギャ、周辺各国が対応に苦慮 放置もできず (1/2ページ)
このニュースのトピックス:アジア・オセアニア
【シンガポール=宮野弘之】ミャンマーの少数民族ロヒンギャの難民の扱いをめぐり、インドネシアなど周辺各国が対応に苦慮している。タイ海軍は昨年12月、ロヒンギャ難民が乗り込んだ船を救出せず公海に置き去りにしたとして、国際社会の非難を浴びた。一部難民を保護したインドネシア政府は6日、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の係官が難民と面談することは認めたが、大量流入を警戒して自国では受け入れない構えだ。
インドネシア当局は1月7日、アチェ沿岸を漂流していた193人のロヒンギャ難民を保護したほか、3日にも198人が乗った船を漁師が発見した。198人はいずれも男性。3週間近く漂流し、1週間前には食料も尽きていたという。
難民らはこれまでのインドネシア海軍の調べで、ミャンマーから船でタイに向かったもののタイ海軍に捕まり、虐待された後、船ごと沖合に連れて行かれ、放置されたと証言している。
タイのアピシット首相は「ロヒンギャを虐待した証拠はなく、公海上に放置したこともない」などと否定したが、タイ政府としては、今後もロヒンギャを受け入れる考えはない。