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内藤vs大毅は「ハンディ戦」
- 亀田大毅のぬいぐるみにかみつく内藤(撮影・鈴木豊)
WBC世界フライ級王者内藤大助(32=宮田)と同級15位亀田大毅(18=協栄)戦が、「ハンディ戦」になる。国内の世界戦では初めて別会社のグローブで対戦することが21日、分かった。当初はナックル部分が薄く、KO率の高いメキシコ製で合意も、内藤は使い慣れた日本製を使用する。パンチはもらわず、安全性の高い日本製のグローブで大毅を倒す。絶対的自信がグローブ選択に表れた。この日の会見ではゴキブリ呼ばわりされた怒りを爆発させ、勝利宣言した。
亀田家初の日本人対決は異例の「ハンディマッチ」になる。世界戦決定後初の内藤の会見で、デビュー時から慣れ親しんだ日本製のウイニング社のグローブを使用する考えを明かした。大毅はナックル部分の薄いメキシコ製のレイジェス社を使う。不利とみられるが、内藤は「重さは一緒だし、ハンディは感じない」と余裕を見せた。
過去の国内の世界戦では公平を期すためもあり、別会社のグローブを使った例はない。通常は王者が選択したグローブを挑戦者も使用。今回は大毅側が先にメキシコ製を主張し、内藤側は受け入れた上で、日本製の希望を貫く。日本ボクシングコミッション(JBC)も、両者の合意があれば容認する方向で、国内初の「別グローブ対決」が実現する。
KO率の高いメキシコ製の大毅のパンチは完全に防御し、安全性の高い日本製で大毅を仕留める。「ハンディ戦」に挑む王者の自信に「ゴキブリ呼ばわり」された怒りが加わる。「ばかにし過ぎでしょ。自分たちが言われたら、激怒するのにね。勝手過ぎる。でも『怪物VSゴキブリ』でいいよ。ゴキブリのオレに負けたらゴキブリ以下だからね」と語気を強めた。
最近はロードワーク中にも、ファンから「亀田をやっつけて」と声援を受けるという。「僕が亀田にKOして勝つ。国民の期待を背負うつもりで頑張りたい」。会見の最後には大毅の人形にかんで見せた。大毅戦にボクシング人生を懸ける。【田口潤】
[2007年8月22日9時44分 紙面から]
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