長寿グルメ漫画「美味しんぼ」の原作者、雁屋哲氏が自身のブログで、米環境保護団体「シー・シェパード」(SS)による調査捕鯨妨害を厳しく批判している。
雁屋氏は7日付の書き込みで、SSを「海賊を通り越してテロリスト」とし、「日本の、調査船団の乗組員の命が危険にさらさられているのに、日本政府は何をしているのだ」と自衛隊の派遣を主張。さらに日本政府は抗議船の乗組員ら妨害行動の関係者すべてを日本に引き渡すことなどをオーストラリア政府に求め、聞き入れなければオーストラリアに対し制裁に踏み切るべきと持論をつづった。
オーストラリアに20年以上住んでいるという雁屋氏だが、「ここまで日本人を馬鹿にし、日本人に対してテロ行為を行っているオーストラリアになんか、遊びに来るな」「『美味しんぼ』でさんざんオーストラリアを褒めちぎった私が言うのだ。この気持ちを分かって欲しい」と述べ、怒りをあらわにした。
日本の調査捕鯨船団は現在、南極海を航行しており、それに合わせてSSは過激な抗議活動を展開。今月2日には「日新丸」に液体が入った瓶を投げ込まれ、6日には「第2勇新丸」「第3勇新丸」に抗議船ごと体当たりされるなどの妨害行為が続いている。