◇支援、経験者の思い−−来月15日、神戸
ひきこもりの若者や家族を支援している県内の15団体からなるネットワーク「ほっとねっと兵庫」が来月15日、神戸市中央区で初めてシンポジウムを開く。ひきこもり経験者や支援者の意見交換を通して、ひきこもりを巡る現状を伝えるとともに、各団体の取り組みをアピールして、悩みを抱える家族に相談を寄せてもらうきっかけとするのが狙いだ。
ほっとねっと兵庫は、ひきこもりの支援に取り組む神戸や姫路、篠山などの団体が07年6月に結成。西脇市の家族会「トーク・トーク」が結成を呼びかけた。訪問支援や居場所作り、就労支援、家族会など、それぞれの活動に取り組む団体が情報を交換したり、課題を話し合ったりしている。シンポジウム開催を契機により連携を深め、行政への働きかけなど、協調して取り組む狙いもある。
シンポジウムは2部構成。第1部は、篠山市で若者たちの交流の場「しゃべり場」を主宰する井上一休さんの司会で、ひきこもり経験者が思いを語る。第2部は、支援者らが、支援のあり方や行政への要望などを議論する。武庫川女子大大学院の小林剛教授(臨床教育学)が司会する。
ほっとねっと兵庫の事務局を務める、NPO法人神戸オレンジの会(神戸市兵庫区)の松井勝也代表は「活動を知ってもらい、気軽に相談を寄せてほしい」と話している。
県によると、厚生労働省のデータから推計すると、県内のひきこもりの人数は約1万4000人という。一方、全国では100万人以上がひきこもっているという専門家や民間団体もある。
会場は、神戸市中央区橘通3の市男女共同参画センター「あすてっぷKOBE」2階。午後1時半〜同4時半。入場無料。予約不要。問い合わせは神戸オレンジの会(078・515・8060)へ。【川口裕之】
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◇「ほっとねっと兵庫」の参加団体
<神戸市>
□こうべ若者サポートステーション
中央区/078・232・1530
□情報センターISIS神戸
同/078・371・3310
□NPO法人神戸オレンジの会
兵庫区/078・515・8060
□アウトリーチ神戸
長田区/078・691・4016
□ひきこもりサポートセンターKOAH
西区/078・961・6360
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<姫路市>
□ひめじ若者サポートステーション
079・222・9151
□NPO法人みやすの鐘
079・283・3988
□情報センターふきのとう姫路
たぢまやプラザ
090・5046・7134
□NPO法人姫路こころの事業団
079・247・0250
□ふくろうの会
079・262・1918
□NPO法人花咲
079・278・0591
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<西脇市>
□家族会トーク・トーク
0795・23・4718
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<篠山市>
□しゃべり場
090・1900・6932
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<三田市>
□さんだ若者サポートステーション
079・565・9300
〔神戸版〕
1月30日朝刊
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