伊で初、植物状態女性延命停止へ バチカン猛反発【ローマ4日共同】17年前の交通事故で植物状態となったイタリア人女性(38)の延命措置が4日、近日中に停止されることになった。ANSA通信によると同国では初のケースで、ローマ法王庁(バチカン)は「安楽死に当たり認められない」と猛反発、女性の入院先で「抗議の祈り」を呼び掛けている。 女性はエルアナ・エングラロさん。父親が「意識が戻る可能性はなく、本人も生前、こうしたことがあれば人工的に生きることを拒否する意思を示していた」として栄養補給管を外すことを求め提訴。最高裁判所は昨年、訴えを認めた。 しかし、入院先の北部ミラノ近郊の病院が延命停止を拒否。父親らは別の病院を探し3日、エングラロさんは北東部ウディネの病院に移送された。同病院は2、3日中に栄養補給管を外すと表明。管が外されれば約2週間で絶命するという。 これに対し、バチカンのロザノバラガン保健従事者評議会議長(保健相に該当)が「殺人行為だ」と批判、ウディネの司教は病院前で「徹夜で抗議の祈りを行う」よう信者らに呼び掛けた。 【共同通信】
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