深刻化する海洋ごみ問題、韓日が初の協議開催
【ソウル8日聯合ニュース】東アジア地域の深刻な環境問題に浮上している海洋ごみの処理をめぐり、韓国と日本が初の話し合いを行った。外交通商部は7日、韓日が釜山市庁で6日に海洋ごみの処理に関する実務級会議を初開催したと明らかにした。
廃棄された漁具や釣り糸、生活用品などを含めた海洋ごみは、海の生態系を脅かす深刻な汚染物質のひとつ。特に東アジアでは沿岸人口密度が高く漁業・海運業の割合が大きいことから、世界で最も多くの海洋ごみが発生する地域のひとつとなっている。中国とロシア、韓国、日本などは互いに隣接しており、各国はごみが海流に乗り相手国沿岸に流れ着くという問題に頭を悩ませてきた。
今回の会議で、日本側は沿岸地域の海洋ごみ汚染実態を、韓国側は海洋ごみ削減に向けた政府の取り組みをそれぞれ説明した後、両国の協力策について意見を交わした。外交通商部関係者は、具体的な協力策は協議されず、ブレイン・ストーミングのレベルで話し合いが進められたが、韓日の関係官庁が集まりこの問題を協議したことに意義があったと評価している。