ウォン安:日本人観光客は観光より買い物(上)
東京在住で金融機関に勤める石川さん(21)は先月21日、3泊4日の日程で友人の原さん(22)と韓国を訪問した。石川さんが韓国で使ったお金は約170万ウォン(約11万円)。石川さんは「韓国観光の目的はショッピング。円高のため韓国で商品を買った方が安く、両替したお金はすべて使い果たして帰る」と打ち明けた。実際、石川さんが3泊4日のうち観光に費やした時間は半日だけで、後はショッピングに使った。
◆円高で日本人観光客が急増
石川さんは「円高で多くの友人が韓国にショッピングに訪れており、わたしも昨年末に韓国旅行を決めた」と語った。石川さんはロッテワールドの免税品店で化粧品セットと財布(ともに1万円)を買った。「日本の化粧品の価格も韓国の方が30%ほど安い」と石川さんは話す。ロッテ百貨店の免税品店では4万円のブランドバッグを購入した。「日本では同じバッグが6万円ぐらいする」と喜んでいた。同じ製品を比較した際、韓国での価格は日本の30-50%ほどだ。日本人観光客からしてみれば、「航空運賃を差し引いてもお釣りがくる」というわけだ。
現代百貨店によると、ルイ・ヴィトン「スピーディー40」は1月現在、97万ウォン(約6万3000円)。一方ホームページで確認した結果、同じ商品が日本では8万5050円と2万円以上の開きがある。同百貨店のブランド品売り場は「一時的な」日本人観光客特需を享受している。ロッテ百貨店本店の名品館「アベニュエル」は昨年11月、1カ月の売り上げが約230億ウォン(約15億円)と、前年同月比で実に71%増加した。
特に日本人観光客によるブランドバッグの売り上げは前年比で3倍以上増加した。ロッテ百貨店本店の先月の日本人観光客に対する売り上げは、前年同月比で839%増加した。そのため業界では新たな「悩み」も生じている。円高効果がなくなれば、ブランド品と百貨店の高成長を引っ張ってきた日本人観光客の売り上げが落ちるのではという懸念だ。ロッテ百貨店本店のカン・ヒテ店長は「これを維持するため、日本のデパートでは行っていない謝恩品イベントや日本人専用の会員カード発行などを実施する予定」と述べた。
釜山=キム・ヒョンジン記者
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