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大学で独島論を学ぶ「独島っ子」

独島初住民の孫チョ・ハンビョルさん

慶一大学不動産地積学科に合格

 「独島(日本名:竹島)っ子」が独島論の講義を正規科目とする学科で大学生活をスタートさせることになった。慶尚北道慶山市にある慶一大学は3日、独島初の住民である故チェ・ジョンドクさん(1987年死去)の孫チョ・ハンビョルさん(19)=写真=が同大不動産地積学に合格、入学予定であることを明らかにした。

 ハンビョルさんの母親チェ・ヤンスクさん(45)は、独島周辺で漁業を営み、1968年から独島に定住するようになった故チェ・ジョンドクさんの娘。ハンビョルさんは1990年1月24日に鬱陵島の産婦人科で生まれた。ところが、当時は住民登録の住所地が「慶尚北道鬱陵邑鬱陵邑道洞里山67番地(独島)」だったため、独島を出生地として生まれた唯一の「独島っ子」になった。それから4-5年後、ハンビョルさん一家は独島を離れ鬱陵島に引っ越し、現在は京畿道竜仁市に住んでいる。

 ハンビョルさんは「独島は簡単には行けないため、遠くから眺めるしかない故郷。とても切ない。慶一大学に独島論の講義があると聞いて、わたしの故郷・独島についてきちんと勉強したいと思い、志願した」と話している。

 同大不動産地積学科のイ・ボムグァン教授(52)は「ハンビョルさんの独島に対する愛着や関心に、理論的・体系的な知識が加われば、すばらしい独島専門家になるだろう。ハンビョルさんが独島問題だけでなく、国際領土問題の専門家に成長できるようサポートしていく」と語った。

 慶一大学の独島論は06年3月に全国で初めて不動産地積学科の正規科目(選択専攻)として開設された。独島論の授業では、独島の価値を生態・軍事・資源などの有形的側面と歴史・領土問題などの無形的側面に分けて教えている。

大邱=チェ・ジェフン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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