不思議に思うことがある。
東京在住の人に「大きな地震が来ると思いますか」と尋ねたところ、
ほとんどの人が「くると思う」と答える。
しかし、「対策を立てていますか」との問いに関しては、ほとんどの人が「していない」と答える。
これ、凄いことだと思わないか。
大きな地震が来ると言いながら、対策は立てていないのだ。
地震が来ればどんなことになるか、皆わかっている。
ライフラインの崩壊や食料を手にできなくなる。
わかっていながら、平然と対策を立てていないという。
これ以上の矛盾があるだろうか。
この笑ってしまうような矛盾を国民全体で内包しているのが日本という国なのだ。
私も地震が来ると思っている。いや、来ないかもしれない。
ただ、来る確率がゼロでない以上、対策は当然のように立てている。
当たり前の話だと、私は思う。
非常食や水の補充はもちろん、地震が来たときのシミュレーションも立てている。
様々な角度から検証した結果、大地震の時は、
とりあえず車の中にいるのがいいと判断している。
地震が来ると思いながら、対策を立てない。万事この調子の人間が多すぎる。
ここまで述べてきたことをまとめてみよう。
●日本はおろか経済状況は恐慌へ突入している。
●欧米をはじめ日本も、企業は自身の保全のため、無差別リストラを断行する。
むろん、正社員も給料を抑え、非正社員への降格を図ろうとする。
●被雇用者は例外なく、大・中・小、上場・非上場の区別なく、すべて上記の対象となる。
●無論、再就職はほとんど不可能。
●大企業でも、3ヶ月以内に倒産する確率が高い。
この状況は、多くの方にご理解いただけるはずだ。
私が、今、普通のサラリーマンだったら、とても毎夜眠れないだろう。
会社が今日も倒産しなかった、今日もリストラに遭わなかったということにホッとし、
スゴイことだと思いつつ、明日のことを考えると、憂鬱になる。
...リストラに遭ったらどうしよう、会社が倒産したらどうしよう、対策をどうしたらよいだろうか...そんなことを1日中考え続けてしまう...。
そんな私はおかしいのだろうか?...