2009年02月07日

◆ 地球温暖化の有無

 地球温暖化の有無について、否定的な記事を日経が掲載している。
 「当面は寒冷化が進んでいる」という趣旨。
 しかし、そうか? 「赤ではないから、青である」と言えるのか?

 ──

 地球温暖化については、世界中で「是」という見解がひろがっている。( IPCCを代表とする主流派の見解)
 しかしながら、主流派に反対する少数派の異端者の形で、「否」と唱える見解もいくらか流布している。この点については、私も前に何度か述べた。(サイト内検索すればわかる。)

 ところで、この件について、新たなニュースが掲載された。日経が掲載したという。(読者から教えてもらった。ありがとうございます。)
  → 地球の気候、当面「寒冷化」 (転載)
  → 図つきの引用

   ( ※ なお、 後者は、「地球寒冷化」を唱えた人である。 (^^);
        → 地球温暖化とバブル[ 補足1 ] )

 ──

 この件について、私の見解を示せば、次の通り。
 「寒冷化の傾向が生じたのは、私の予想したとおりだ」

    ※ 予想した項目 → 地球温暖化とバブル

 つまり、「温暖化だ、大変だ」と騒ぐのは、まったくの間違いだ。やがて寒冷化の時期が来ることは、私が前もって予想していたとおり。いつかその時期が来るのは当然だ。

 ──

 では、その理由は? 
 それは、「永遠に続く上り坂はない」ということだ。坂というものは、上がったり下がったりする。山を登るときには、坂は上がるが、だからといって、「この坂は永遠に上がり続ける」と思うのは馬鹿げている。坂というのは、上がったり下がったりするものだ。
 この意味で、「地球は本当は寒冷化している」と騒ぐ人(上記)もまた、間違っている。また、日経が「当面は寒冷化が続く」と見なすのも、間違っている。
 正しくは、「上がったり下がったりで、なかなか予想はつかない」ということだ。

 ※ この件は、以前も述べた。(「寒冷化」という語を検索するといい。)
   → 地球温暖化の有無地球温暖化の結論

 ──

 そして、一番大切なのは、次のことだ。
 「上がったり下がったりするが、それは一定の範囲内での変動だから、いちいち大騒ぎするようなことじゃない。上がりっぱなしになることもないし、下がりっぱなしになることもない。だから、一喜一憂するべきではない」

 これが大切だ。その意味で、「温暖化説」の人々も、「寒冷化説」の人々も、どちらも間違っている。むしろ、
 「ふらついている」「波のように変動・振動する」
 というふうに認識する方がいい。

 ※ この件は、以前も述べた。
   → 炭酸ガスの固定今年('08)の猛暑  [ 付記 ]

 ──

 では、その変動は、どのような変動か? 
 「波のように周期的な振動だ」
 と思う科学者もいるだろう。だが、そんなことはない、というのが私の見解だ。詳しくは、下記。
  → 気温の非周期変動モデル

 ──

 結論。

 今回の日経の記事は、特に目新しいことが書いてあるわけではない。たかが1年か数年だけのデータにすぎない。そして、それは、私が予想したことが起こった、というだけのことだ。
 ただ、その事実は、世間の主流派にとっては、目新しいだろう。彼らは虚偽を信じていたがゆえに、真実のデータを見ると、目新しく感じるだろう。(天動説を信じていた人が、地動説のデータを突きつけられたようなものだ。)
 とはいえ、ここでなすべきことは、「赤じゃないから青だ」とか、「温暖化じゃないから寒冷化だ」というふうに、あわてふためいて逆方向に走ることではない。
 なすべきことは、「これまでの自説は間違っていた」と気づくことだ。つまり、「温暖化があるという間違いだ」と。
 そして、最終的な真実は、「温暖化でも寒冷化でもない」となる。これについては、「外挿法」という言葉で説明しているので、下記を参照。(シリーズの一番最初のあたりで説明している。最も基本的な話。)
  → 地球温暖化とバブル

 ※ 要するに、「過去の延長上に未来はある」という外挿法は駄目だ。
   そういう発想は、必ずいつか裏切られる。それが今回の事例だ。
   また、そういう発想の典型が、過去の「地球温暖化説」だ。
 ※ では、かわりにどういう発想をすればいいか、については、上述。



 【 関連項目 】
 カテゴリ内の項目を見れば、いろいろと関連する項目がわかる。
  → エネルギー・環境1
  → エネルギー・環境2
posted by 管理人 at 18:05 | Comment(0) | エネルギー・環境2
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