地球温暖化の有無について、否定的な記事を日経が掲載している。
「当面は寒冷化が進んでいる」という趣旨。
しかし、そうか? 「赤ではないから、青である」と言えるのか?
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地球温暖化については、世界中で「是」という見解がひろがっている。( IPCCを代表とする主流派の見解)
しかしながら、主流派に反対する少数派の異端者の形で、「否」と唱える見解もいくらか流布している。この点については、私も前に何度か述べた。(サイト内検索すればわかる。)
ところで、この件について、新たなニュースが掲載された。日経が掲載したという。(読者から教えてもらった。ありがとうございます。)
→ 地球の気候、当面「寒冷化」 (転載)
→ 図つきの引用
( ※ なお、 後者は、「地球寒冷化」を唱えた人である。 (^^);
→ 地球温暖化とバブル[ 補足1 ] )
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この件について、私の見解を示せば、次の通り。
「寒冷化の傾向が生じたのは、私の予想したとおりだ」
※ 予想した項目 → 地球温暖化とバブル
つまり、「温暖化だ、大変だ」と騒ぐのは、まったくの間違いだ。やがて寒冷化の時期が来ることは、私が前もって予想していたとおり。いつかその時期が来るのは当然だ。
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では、その理由は?
それは、「永遠に続く上り坂はない」ということだ。坂というものは、上がったり下がったりする。山を登るときには、坂は上がるが、だからといって、「この坂は永遠に上がり続ける」と思うのは馬鹿げている。坂というのは、上がったり下がったりするものだ。
この意味で、「地球は本当は寒冷化している」と騒ぐ人(上記)もまた、間違っている。また、日経が「当面は寒冷化が続く」と見なすのも、間違っている。
正しくは、「上がったり下がったりで、なかなか予想はつかない」ということだ。
※ この件は、以前も述べた。(「寒冷化」という語を検索するといい。)
→ 地球温暖化の有無 ,地球温暖化の結論
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そして、一番大切なのは、次のことだ。
「上がったり下がったりするが、それは一定の範囲内での変動だから、いちいち大騒ぎするようなことじゃない。上がりっぱなしになることもないし、下がりっぱなしになることもない。だから、一喜一憂するべきではない」
これが大切だ。その意味で、「温暖化説」の人々も、「寒冷化説」の人々も、どちらも間違っている。むしろ、
「ふらついている」「波のように変動・振動する」
というふうに認識する方がいい。
※ この件は、以前も述べた。
→ 炭酸ガスの固定 ,今年('08)の猛暑 [ 付記 ]
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では、その変動は、どのような変動か?
「波のように周期的な振動だ」
と思う科学者もいるだろう。だが、そんなことはない、というのが私の見解だ。詳しくは、下記。
→ 気温の非周期変動モデル
──
結論。
今回の日経の記事は、特に目新しいことが書いてあるわけではない。たかが1年か数年だけのデータにすぎない。そして、それは、私が予想したことが起こった、というだけのことだ。
ただ、その事実は、世間の主流派にとっては、目新しいだろう。彼らは虚偽を信じていたがゆえに、真実のデータを見ると、目新しく感じるだろう。(天動説を信じていた人が、地動説のデータを突きつけられたようなものだ。)
とはいえ、ここでなすべきことは、「赤じゃないから青だ」とか、「温暖化じゃないから寒冷化だ」というふうに、あわてふためいて逆方向に走ることではない。
なすべきことは、「これまでの自説は間違っていた」と気づくことだ。つまり、「温暖化があるという間違いだ」と。
そして、最終的な真実は、「温暖化でも寒冷化でもない」となる。これについては、「外挿法」という言葉で説明しているので、下記を参照。(シリーズの一番最初のあたりで説明している。最も基本的な話。)
→ 地球温暖化とバブル
※ 要するに、「過去の延長上に未来はある」という外挿法は駄目だ。
そういう発想は、必ずいつか裏切られる。それが今回の事例だ。
また、そういう発想の典型が、過去の「地球温暖化説」だ。
※ では、かわりにどういう発想をすればいいか、については、上述。
【 関連項目 】
カテゴリ内の項目を見れば、いろいろと関連する項目がわかる。
→ エネルギー・環境1
→ エネルギー・環境2
2009年02月07日
◆ 地球温暖化の有無
posted by 管理人 at 18:05
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| エネルギー・環境2
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