東京放送(TBS)が2009年2月4日発表した2008年4月−12月期(2009年3月期第3四半期)連結決算は、純利益が前年同期比72.1%減の53億7900万円と大幅に落ち込んだ。合わせて、3月期通期業績予想でも純利益予想を前期比84.2%減の30億円に下方修正した。従来予想は80億円だった。

 第3四半期の売上高は、前年同期比18.1%増の2805億9700万円、営業利益は同3.4%増の194億9900万円。景気悪化を受けて企業が宣伝広告費を大幅に削減した結果、テレビ部門の営業収入は同6.9%の減の1673億2200万円にとどまり、ラジオの営業収入も同9.9%減の103億1400万円になった。

 その一方、第2四半期から新規連結したスタイリングライフグループ各社の小売・ショッピング事業などが新たな収益源となり、売上高、営業利益とも増加した。純利益では投資有価証券評価損などの特別損失を計上したことなどから大幅減となった。

 在京キー5局の広告シェアは0.1ポイント減の21.3%。テレビ視聴率は、ゴールデンタイムが11.2%(6局中4位)、プライムタイムが11.1%(同5位)、全日帯7.4%(同4位)と依然、厳しい状況だが、金曜ドラマ「流星の絆」が最終回22.6%を記録、日曜劇場「SCANDAL」、土曜20時台ドラマの「ブラッディ・マンデイ」などが好評だった。

 3月期通期連結業績予想では、売上高が前期比17.4%増の3700億円(従来予想と同じ)、営業利益が同20.0%減の165億円(同)とみている。(文/平城奈緒里=Infostand)

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