|
----------------------------------------------
朝鮮総連:本部仮装売買事件で緒方元長官、口裏合わせ
在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部の仮装売買事件で、緒方重威(しげたけ)・元公安調査庁長官(73)が東京地検特捜部の捜査開始後、周囲に「出資予定者が金を出す意思を見せ、それを信じたことにしよう」と口裏合わせをしていたことが分かった。取引を考案した元不動産会社社長(73)らが「資金のめどはなかった」などと供述したことを知ったためで、緒方氏は「このままでは逮捕されてしまう」と危機感をあらわにし、調書には署名しないよう求めたという。
実際に、出資予定者とされる航空ベンチャー会社社長(41)に購入代金35億円を支払うめどはなく、特捜部は、緒方氏らが売買に実態がないことを認識し、証拠隠滅を図ったとみて追及している模様だ。
緒方氏らは4月中旬、総連の許宗萬(ホジョンマン)・責任副議長(76)や総連側代理人の土屋公献(こうけん)・元日本弁護士連合会会長(84)らと面会し、整理回収機構による差し押さえを回避するため、中央本部の土地・建物を35億円で緒方氏の投資顧問会社に売却することで合意。緒方氏と総連の仲介役とされる元不動産会社社長や資金調達役の元銀行員(42)が出資者を探していた。
関係者によると、複数の依頼先に断られた後の5月中旬ごろ、航空ベンチャー会社社長の男性が最後の出資予定者として浮上。緒方氏や元不動産会社社長らはこの男性に35億円の出資を要請したが、男性は難色を示したという。それにもかかわらず、緒方氏らは5月31日に総連側と本部の土地・建物の売買契約を締結し、6月1日には所有権の移転登記がされた。
特捜部が電磁的公正証書原本不実記録容疑などで強制捜査に乗り出すと、緒方氏は元不動産会社社長や元銀行員に「男性が『必ず金を作る』と言っていたことにして、それを信じたことにしないと駄目だ」などと言い、さらに「(資金調達が困難だったと認める)調書には署名しないように」と働き掛けたという。
緒方氏は18日の記者会見で、出資予定者について「『35億は私のファンドでできる。同志が世界にも広がって何人かいるので声をかける』と話していた。切迫した状態になっても『大丈夫』というので確実だと思っていた」と主張していた。
毎日新聞 2007年6月26日 3時00分
----------------------------------------------
自分はこの事件は総連の弱みにつけ込んだ詐欺事件だと思っているが、そもそもこれが偽装取引として地検が捜査を始めたのは、毎日新聞が報じたことから。
どうも、東京地検特捜部は毎日新聞に情報をリークして、疑惑を既成事実化してから捜査している節がある。上記の記事も断定的なのに、情報の裏付けが乏しい。地検のストーリーに沿って記事にしているだけだ。地検からもたらされた情報なのだろう。このままでは総連が被害者の詐欺事件になりかねないので、緒方氏に総ての責任をおっかぶせようとしているようだ。緒方氏の立場が弱いことは確かなのだが、地検と毎日の描くストーリーでは緒方氏にメリットがなにもなく不自然すぎる。犯人に仕立て上げるには緻密なストーリーはいらないって事か。
|