朝日新聞『歴史は生きている 東アジアの150年』
朝日新聞『歴史は生きている 東アジアの150年』は、良い特集だ。昨年朝日は「ジャーナリスト宣言」とかふざけたことを言っていたが、さすがに今年は愚かさに気がついたのか、軌道修正をしてきた。『新聞と戦争』など弁解がましいところだらけだけど、これまでになかった思い切った連載もある。ただ残念なのは、保守系の読売が先に戦争を検証する連載をやったことで、二番煎じの感は否めない。論説主幹にジャーナリストというよりは評論家の船橋洋一を起用するなどまだまだ先は暗い。朝日の報道記事や論説、解説はいかにもエリート社員が自分のポジションを意識した上で書いたような、読む価値のないものが多い。連載も『ニッポン人脈図』なんて朝日新聞版「友達のワ!」的などうでもいいというか、むしろムカムカするような甘いストーリーのオンパレード。パブ記事なのか「三味線を弾いている」つもりなのか。まるで政府か与党のトップをゲストに呼んだ時の田原総一郎みたいだ。(笑) |