長崎市の新市立病院建設をめぐり、県が日赤長崎原爆病院との統合・移転を提案している問題で、同市のプロジェクトチーム(PT)は6日、統合・移設する病院をJR長崎駅西側に建設する場合の用地約2万平方メートルの取得費が約44億円になるという試算結果を県が示したことを明らかにした。同日の市議会厚生委員会で報告した。
市によると、県は「JR貨物との間の用地取得交渉が進んでいない」と説明。その上で、国の補助制度などを活用すれば市の負担額は4億円程度になるとの試算を示したという。
市議会厚生委は10日の次回委員会で意見を取りまとめる。これを受けてPTは県、市両案の検証結果をまとめて今月中に田上富久市長に報告し、最終判断を委ねる。
=2009/02/07付 西日本新聞朝刊=