朝鮮総連中央本部の売買取引が不成立となった。
東京地検の動きは何ともうさんくさい。
裁判の結果、総連中央本部が差し押さえされることを避けるために、事前に売却しようとすることに何の問題もない。代金受渡の前に登記がされたことも不自然であっても、両者の間に合意があれば問題にならないだろう。強制執行を逃れるための、「仮装取引」かどうかは、強制執行の時点になってみなければそもそも事件にならないし、正当な売買による代金を返済に充てるなら財産を隠したということにもならないだろう。
裁判の結果、強制執行が行われなければ事件にならないわけで、その時点で捜査が入るなら理解できるが、なぜ裁判の判決の前に捜査が入ったのだろう。
たとえ、強制執行逃れのための「仮装取引」だっととしても、「捜査による売買妨害があったから、取引が成立しなかった」と言い逃れることができるのは誰でも想像がつく。
それでも、捜査をしたのはやはり、「取引の妨害」が狙いであったからだ。
ホリエモンの時もそうであったが、このところの東京地検はマスコミを従えて、派手な強制捜査を行い針小棒大な容疑をかけたうえ、マスコミに都合のいい情報を流すのだ。地検は立件してもしなくてもこの強制捜査をするだけでマスコミが容疑者を社会的に葬り去る役目をする。地検は手を汚さずに済むわけだ。
この地検とマスコミの連係プレーは、日本人の特性にぴったりとはまりすぎる。いずれこの力が日本社会を包み込むように支配するのではないかと危惧する。
もっと恐ろしい疑惑がある。
------------------------
朝鮮総連本部売却:仲介役の元不動産会社社長に4億円報酬
緒方重威・元公安調査庁長官は18日の会見で、朝鮮総連の実質的トップの許宗萬(ホジョンマン)責任副議長が、本部売買の仲介役などを果たした元不動産会社社長(73)に「事前報酬約4億円を渡した」と話していることを明らかにした。元社長は、総連と緒方氏を仲介し、資金調達役の投資コンサルタント男性(42)と緒方氏との間を取り持つなど、取引全体に深くかかわったとされる。
緒方氏によると、問題が発覚する前日の今月11日、許氏が緒方氏の事務所を1人で訪れ、元社長に報酬約4億円を渡していることを打ち明けた。許氏は、緒方氏への報酬として「1000万円を元社長に預けた」と説明したが、緒方氏は「受け取っていない」と答えたという。
◇緒方氏の会見での主なやり取りは次の通り。
−−売買は白紙、判決は仮執行宣言も付いた。
私の手で売買が完成できなかったのは残念。差し押さえで在日朝鮮人が圧迫を受けることは目に見えている。一番恐れていたことだ。
−−取引を仲介した元不動産会社社長とは。
(98年の)強制執行妨害事件で弁護をしてからの付き合い。正義感のある人。彼の仲介だから信用した面はある。
−−資金計画の中身は。
元社長から資金調達役の投資コンサルタントの男性を紹介された。「ハーベスト投資顧問」を作った人。彼が最初に紹介した出資者は弁護士で「金はできている」と言ったまま連絡が取れなくなり、先月中旬に(最後に残った出資予定者である)別の男性を紹介された。
−−出資予定者は?
高校から米国に住みパイロットの免許を持っている。60億円のファンドを自己資金で運用していると聞いた。東京駅で1度だけ会ったが名刺はもらわなかった。姓は分かるが名は分からない。
−−なぜ信用した?
波長が合い頼もしいと思った。先月31日、調達役のコンサル男性が「99・9%まで(資金は)できている」と言うので信じた。信用し過ぎたと言われても、結果を見れば仕方がない。
−−仲介役の元社長をどう思うか。
友人だが今は不信感を持っている。申し開きを聞きたい。
毎日新聞 2007年6月18日 19時36分 (最終更新時間 6月18日 22時10分)
------------------------
もしかしたら、取引自体が公安が仕組んだものではないのか?
売却先を探していた総連に、出資するから事前に登記をと持ちかけたのは、公安側のおとり工作員?
そうだとすると、不自然なところがすっきりする。
|