公立病院改革を求める国の方針に基づき、県立中央病院(金沢市鞍月東、662床)の改革を検討する県の「中央病院改革プラン策定委員会」(委員長、小森貴・県医師会会長)が6日、初会合を開いた。
全国の公立病院の経営悪化を受け、国は07年、ガイドラインを公表。改革プランを今年度中に作るよう各自治体に求めている。
会合では、県側が07年度に5億7400万円の経常黒字を計上し、病床利用率も8割超と「経営は全国的には良好」と説明。小森委員長は「救急、周産期医療、新型インフルエンザ対策など、地域医療の状況は刻々変化している。収支だけでなく、能登を含む県民全体のニーズを考えた改革であるべきだ」と指摘した。
今後は完全公営企業化や独法化といった経営形態のあり方も含めて議論し、3月中旬までに改革プランをまとめる。【野上哲】
毎日新聞 2009年2月7日 地方版