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民主労総、幹部の性的暴行を隠ぺいか(上)

執行部の総退陣めぐり内紛状態に

 全国民主労働組合総連盟(民主労総)が、高級幹部による性的暴行未遂事件を組織的に隠ぺいしようとしたという疑惑が浮上した。

 問題が広がったのを受け、民主労総は5日、中央執行委員会を開いて対策を話し合ったものの、執行部の総退陣を求める意見と、これに反対する意見が対立し、内紛の様相を呈している。

 被害者の女性の代理人(弁護士)が5日発表した声明によると、事件は昨年12月6日に発生した。被害者は民主労総のイ・ソクヘン委員長の雲隠れにかかわった組合員のAさん、加害者はイ委員長の右腕とされるB氏。B氏はAさんの自宅に侵入し、Aさんに対し数回にわたって性的暴行を加えようとしたという。

 民主労総は事件発生から2カ月間、自らの組織の「恥」を包み隠そうとした。メディアの報道によって事件が明らかになった5日にも、国民に対し謝罪することはなく、「メディアのセンセーショナルな報道によって、被害者と民主労総の名誉が著しく傷ついた。報道によって生じた被害に対し、法的措置を検討する」と語った。だが、被害者や組合員に対しては謝罪の意を示した。

 これに対し、被害者側の代理人のキム・ジョンウン弁護士はこの日午後、記者会見を開いて声明文を発表し、「民主労総が事件発生直後、被害者に圧力をかけて組織的に事件を隠ぺいしようとした」という疑惑について言及した。

崔賢黙(チェ・ヒョンムク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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