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築地市場移転:豊洲土壌汚染問題 座長、非公開を陳謝 技術会議が最終報告 /東京

 築地市場(中央区)の移転予定地である豊洲地区(江東区)の土壌汚染問題で、除去工法を検討してきた都の技術会議は6日、最終報告書を都に提出した。記者会見した座長の原島文雄東京電機大教授は「最新の工法を取り入れてコストダウンできた」と強調したが、会議が終始非公開だった点に「申し訳なかった」と陳謝した。一方、移転に反対する「市場を考える会」も会見を開き、山崎治雄代表幹事は都の情報開示のやり方に不信感をあらわにした。

 技術会議は昨年8月から今月まで計12回開かれた。汚染除去の工法を民間から公募し、最終的に120事業者から寄せられた221件の技術について非公開で検討していた。

 会見で非公開について問われた原島座長は「個人的には公開したかったが、特定のところへ利害関係が生じてしまうのではないかと考えた」「判断を間違うことを恐れた」などと釈明。ただ、同席した都中央卸売市場の宮良真・新市場建設調整担当部長は「毎回会議終了後に概要を作って公開した。公募した方の知的財産を考慮した」と述べ、問題なしとの姿勢を崩さなかった。

 これに対し、「市場を考える会」の山崎代表幹事は会見で「情報開示の仕方など、都の姿勢そのものを信用しておらず、報告書もうのみにできない。実際に工事に入れば、さらに大きな問題が出てくるのではないか。今後も注意深く見守っていきたい」と述べた。【江畑佳明、市川明代】

〔都内版〕

毎日新聞 2009年2月7日 地方版

 
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