すさみ町周参見の国保すさみ病院(高垣有作院長)は、消防の要請を受けた医師が救急現場に急行できるドクターカー(医療用緊急車両)を導入した。昨年の道路交通法施行令の改正を受け、同病院の一般車を改造した。
通常のドクターカーはマイクロバスなどに医療機器を搭載し、医師らが乗り込む「動く治療室」。同病院の場合は、一般車に気管内挿管セットなどの緊急蘇生機材を積み込み、赤色灯やサイレン、拡声器を装備して、赤信号の通過も認められた。
小西真矢事務長は「国道42号などが渋滞しても、これまで以上に時間を短縮して緊急医療活動ができる」と期待している。【山本芳博】
毎日新聞 2009年2月7日 地方版