医師不足の厳しい現実にさらされている妊婦に、悩みの種が増えた。仙台市内などの産科施設で分娩(ぶんべん)料の引き上げが相次いでいる。 きっかけは1月に導入された産科医療補償制度(無過失補償制度)。掛け金3万円は施設側が納める仕組み。掛け金分はともかく、それ以上を値上げするケースが目立つ。 分娩料に健診代を加えると、標準的な出産で妊婦側の負担は60万円程度とされる。健診は新年度から原則無料化の見通しで、出産育児一時金も支給される。それでも持ち出しは10万円を超える。 健診代の支援は少子化対策。この際、出産費用は全額公費負担にしてはどうか。年間の出産は約100万件。自己負担分を穴埋めする予算は1000億円余で済む計算だ。出産環境の改善で子どもが増えれば、2兆円の定額給付金より、長期的に消費拡大の効果も望める。 こんなお産事情をテーマにしたトークライブが8日午後1時半から東北大百周年記念会館・川内萩ホールで開かれる。安田祥子さんと由紀さおりさんのコンサートもある。入場料5000円で、収益は東北大病院に贈られる。当日券も販売される。 2009年02月07日土曜日
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