昨夜のSONG TO SOUL〜永遠の一曲〜 はABBAの『ダンシングクイーン』だったんやけど、興奮させられたのは、当時のマルチトラックテープをトラック毎に聞くことを許されたエンジニアが「ABBA サウンド」のメイキングコアを解説したり、『ダンシングクイーン』を作るに当たって、どんな曲が参考にされたのか…etc.の内容だったんですよ、これが。
sannkei web 連載「さらば革命的世代」を読むと、全共闘世代 島泰三氏は東大安田講堂と学園紛争を自己の「象徴」として著述する。片やGS世代は大体が日劇とウェスタンカーニバルを自己の「象徴」としている。しかしながら「対立軸」「対称軸」であるところの「選ばれし人間」沢田研二は、ステレオタイプな分類を拒むかのように、ジャズ喫茶『A.C.B』と他愛ない回顧だけを自己の「象徴」としたところが私にはとても興味深い。サイレントマジョリティ「残り85人の生態や心情」を代弁するかのようだ。
Googleが選ぶ20世紀の名著100選にも名を連ねている心理学者 Erik Homburger Erikson の著書(ex.『青年の挑戦』etc.)によれば、「人間にとっての基本は働くことと愛すること」である、と定義される。信託勧誘を蹴っ飛ばして「そんなことより働けよ」と言い放ち、「愛」という詞(ことば)に異様なまでに固執する、沢田研二の精神様式と重なるところがとても私には興味深い。
meta racism を解釈するのには相当、骨が折れる。何かしらの「差別」があり、それを平等化するべく「反差別」を訴えかける思想や行動は、行き着くところ、究極の「純正差別」となり、元にあった「差別」よりも遥かに「超えた差別」を生み出す…ならば原始的に発生する「差別」は肯定されなければならない、に帰着するのが妥当である…私には、まるで禅問答のようだ。
強烈な見出しで始まる記事である。(論文の原題は Irreversible climate change due to carbon dioxide emissions)
Proceedings of the National Academy of Sciences で公開されているpdf原文を読んでみた。科学的論証の正誤は、専門家議論に任せるとして、この論文が結論としているのは
This paper shows that the climate change that takes place due to increases in carbon dioxide concentration is largely irreversible for 1,000 years after emissions stop. (この論文は、例え今、二酸化炭素増加を止める事が出来ても、今後1000年間、気候変動は既に止められない状態であることを論証するものである・拙意訳)
である。そして、この論文で最も注目したい一節が page6 に記されている。
Discount rates used in some estimates of economic trade-offs assume that more efficient climate mitigation can occur in a future richer world,but neglect the irreversibility shown here. (数々のエコノミックトレードオフによるディスカウントレートは、今よりも効率のいい気候が未来の豊かな世界に生じると仮定していますが、この施策は本論文で示した事実と結論を無視しています・拙意訳)