東京地検に入る、L&G会長の波和二容疑者を乗せた車=午前8時41分 「円天」加盟店も多額被害 L&G事件、会長ら送検巨額詐欺事件で幹部が逮捕された「エル・アンド・ジー(L&G)」主催のバザーなどで使われた疑似通貨「円天」が、L&Gの破綻で換金されず、商品を販売した店側にも多額の損失が出ている。警視庁と宮城、福島両県警の合同捜査本部が認定した被害に含まれておらず、全体の被害把握もできていない状況だ。 合同捜査本部は7日、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の疑いで、同社会長の波和二容疑者(75)らを送検した。L&G事件での被害実態解明を進める。 合同捜査本部によると、L&Gは年利36%をうたった「協力金」などの名目で、会員から約1260億円を集めた。こうした会員のほかに大きな被害を受けたのは、円天で商品を販売した1000店以上に上る「円天加盟店」だ。 東京都内で宝石店を経営する女性(69)は2006年、L&G側から「円天加盟店になってほしい」と言われ、東京・銀座の常設市場に出店した。店では売れ行きが鈍い宝石が、この市場ではすぐに売れた。 1年半での売り上げは9300万円天。円天はポイントの25%で換金される約束で、約2300万円が手に入るはずだったが、L&Gの破綻で600万円ほどしか回収できなかった。 【共同通信】
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