本日のページ更新は日替わりメモのみです
○ 自衛隊の対応について
インターネット航空雑誌ヒコーキ雲開設以来自衛隊へ航空関係の質問を多々行ってきましたが、お相手の対応は3段階レベルに分類できます。
3=正面から真面目に回答
2=肩透かし、逃げ、認識不足の回答
1=無視
さて、今回の新田原基地渉外室と美保基地広報班は、残念ながら下記のとおりランク2マイナスとせざるを得ない結果になりました。下記を公表するにあたっては全文を両基地へ送りましたが、事実に反するとか公表は困るとかの応答は7日朝現在届いておりません。
・ 航空自衛隊からの答え この程度のものでしょうか
先月以来この欄で問題にしてきた新田原基地でF-15Jの方向舵が左右反対に向いていた謎と「間違いだらけの説明板Z15」で取り上げたYS-11P(輸送機型)の説明板が美保と新田原で数値が違う問題などについて、一度目の回答では納得できなかったので、再度質問し、催促を重ねてやっと最終の答えをもらいました。しかし、両基地広報の答えは、とてもここに全文を披露できるようなものではありません。失礼ながら、この程度のレベルでしか国民に説明できないのかと情けなく思います。
@ F-15Jの方向舵が左右反対に向いている謎について
新田原基地の最終回答は、油圧を落とした後に、何らかの原因でそうなったのであろうが、風で動いたとしても機体には何らの影響もないので心配無用、詳しく調査する必要はありませんと切り捨てられました。
A YS-11Pの前に置いた説明板が美保と新田原で数値が異なることについて
新田原からは回答なし。美保からは、あれは新田原で作ったものだからあっちへ聞いってくれとのこと。美保の方の説明板で総重量14.6t(23.5tが正しい)という間違やその他の数値の大きな違いについては説明なしです。
B YS-11P(輸送機型)の乗員の数と職名について
美保からは、任務によって仕様や従事する乗員は変化することもあり、国防上、任務上、内容は答えられないとのことです。
C 日本航空機製造(日航製造)を日本航空機と書いていることについて
両基地とも回答なしです。
D 説明板全体について
美保においては、航空自衛隊ホームページや自衛隊装備年鑑等によって説明板の内容を検討させるということです。
ちょっと開いた口がふさがりませんね。@については、風でふらふら動くようなら、ストッパーを挟むとか何とかしないとヒンジの疲労が進むのではないかと素人の心配が余計につのりますが、心配無用と切り捨てられたら、素人の立場ではもう質問する気が萎えてしまいます。
A、Bについては、去年の美保と新田原に同じ#158が展示され、その前に置かれた説明板の数値が両基地で違うというのは結果として国民を愚弄した行為なのに、指摘を受けてもまだ気がついていないようです。説明板1枚でも国民の税金で作るのだという意識が欠けている証拠だとみます。
YS-11P(輸送機型)の乗員の数や職名に関しては「操縦士、副操縦士、航法士、通信士、空中輸送員で5人」とこれは当方の推定ですが、この程度のことが国防上答えられないのでしょうか。別に作戦上の秘密バリエーションを答えて貰う必要はないのです。
C、Dについても常識の範囲の問題ですが、装備年鑑のデータを根拠にするというのも奇妙な話です。航空自衛隊が航空自衛隊航空機の説明板に部外の図書からデータを求めるなんてねえ。
朝雲新聞社が防衛庁から直接資料を得ているから正確と思うのは自由ですよ。しかし自衛隊が「朝雲新聞社へ聞け」とタライ回しするようなものだと思いませんか?
もっとも航空自衛隊ホームページのYS-11の主要スペックにエンジンの「離昇馬力3,60ehp/1基」なんていうミスもあって、本家が信頼できないですから、各基地がおかしくなるのも無理はありませんけど。
なお、1月28日に佐伯が両基地司令に発したメールは、下記のとおりです。
○
言いたくはありませんが‥
誇るべき国産機であるYS-11の前に立てられた説明板の「幼稚」な記述のことです。佐伯は5年前の新田原航空祭へ行った時に気付いていたのですが、去年の航空祭でもやはり同じものが立てられているのを知りました。美保基地も同じ。小さなことでもいつまでも放置されていると我慢ができなくなります。
幼稚かどうかは見る人によって違うので決めつけはしませんが、YS-11の要員或いは説明板を管理する隊員が1人として気付かない、或いは気付いても改めないという怠慢についてです。
言いたくはありませんが、敢えて両基地の司令官に申し上げておきます。民間機総退役の頃から国民的人気となったYS-11ですから、ゲゲゲの鬼太郎で人々を喜ばすだけでなく、機体本来の説明にも十分に気を遣って頂きたいと。
そう言えば、新田原の広報は、F-15の停止時のラダーについての質問に、何度催促しても返事をくれませんね。市民相手にせずの思想でしょうか。
新田原基地 米沢空将補のインターネットご挨拶から
この基地、地域が我々に何をしてくれるかではなくて、我々がこの基地、地域のために何ができるかを常に、考えながら行動してまいります。
地域とは必ずしも基地周辺だけではなく日本国民すべてをさすものと考えますが違いますか?
この件に関して、閲覧諸氏の感想やご意見をお寄せください。これからの対応の参考にさせていただきます。匿名で結構です。