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【国際】

伊、安保理拡大で国際会議 日独に対抗、75カ国参加

2009年2月5日 23時22分

 【ローマ5日共同】イタリアは5日、ローマで、国連安全保障理事会拡大問題を協議する外相級国際会議を開催した。日本、ドイツ、インド、ブラジルの4カ国グループ(G4)の常任理事国入りに反対するイタリア、韓国などのコンセンサス(総意)グループ中心の会議で、37カ国の外相級を含む75カ国代表が参加、同グループに一定の支持があることを見せつけた。

 イタリアのフラティニ外相は会議後「参加国は、改革にはできるだけ広範な支持が必要との考えで一致した」と述べ、安保理拡大を急ぐG4をけん制した。

 会議は、19日からの国連での政府間交渉開始を前に、同グループの結束と支持拡大を狙った。

 外相級を送ったのはロシア、中国、韓国、パキスタン、アルゼンチンなど。米国はオブザーバーとして、在イタリア大使館からの代表派遣にとどめた。G4や英国、フランスは招待されていない。

 国連総会は1月末、コンセンサスグループの反対を押し切り、安保理拡大に向けて実質的な議論の場となる政府間交渉の開始を決定。G4と同グループとの攻防が焦点となっている。

 同グループはイタリア、韓国のほか、パキスタンやメキシコが中心で、G4の国際的地位向上を警戒。G4の目指す常任理事国拡大に反対し、非常任理事国に限定した拡大のほか、拒否権の行使抑制を主張している。

 

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