労働長官候補ソリス議員の夫に納税漏れ発覚
[ワシントン 5日 ロイター] オバマ米大統領から労働長官に指名されたヒルダ・ソリス民主党下院議員(カリフォルニア州)に5日、夫の納税漏れが発覚した。オバマ大統領の指名閣僚人事をめぐっては、税金問題が相次いで発覚しており、政権発足後早々大きな痛手となっている。
USAトゥデー紙は、ソリス議員の夫が4日、自身が経営する事業をめぐり、租税先取特権の行使を阻止するため16年間未払いとなっていた滞納税約6400ドルを支払ったと報じた。
同報道の後、上院での同議員の指名公聴会延期が決定された。
オバマ大統領の指名閣僚に税金問題が発覚したのは、ガイトナー財務長官、厚生長官指名のダシュル元上院院内総務、新設の行政監督官指名のナンシー・キルファー元財務次官補に次いで4人目。ダシュル氏とキルファー氏は、ともに指名を辞退している。
ホワイトハウスのギブズ報道官は「われわれは、ソリス氏の納税記録を再調査したが問題なかった。ソリス氏は夫の事業に関与していないし、夫が犯した経営上の過ちで罰せられるべきではない」との見解を示した。
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