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【長野】

複合で富井選手(飯山南)優勝 全国高校スキー大会

2009年2月6日

 第58回全国高校スキー大会は4日目の5日、複合の後半距離、距離男子10キロクラシカル、女子回転を行った。複合は前半ジャンプで4位につけた富井皓大選手(飯山南3年)が逆転優勝し、今大会県勢で初めて表彰台の中央に立った。

 複合では富井選手のほか、内田貴輝選手(飯山北2年)、平川拓矢選手(白馬2年)、上原広大選手(同3年)ら4人が入賞した。男子10キロクラシカルは、角田稜選手(同3年)が5位、栗山雄大選手(同3年)が7位と、15キロフリーに続いて入賞を果たした。

 女子回転は後藤悠子選手(同2年)が1本目に6番目のタイムを出したが、2本目でミスして途中棄権。県勢は15位の小林由実選手(飯山2年)が最高だった。

 (中沢稔之)

両手を挙げてトップでゴールする富井皓大選手=白馬村のスノーハープで

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◆富井選手「すごくうれしい」

 両手を高々と上げ、歓喜の雄たけびとともにゴールを駆け抜けた。複合で優勝した富井選手。先頭から1分14秒遅れでスタートし、持ち前の力で巻き返した。「(日程が重なっている)世界ジュニア組はいないけど、すごくうれしい」。初の頂点に笑みがこぼれた。

 課題だった助走の姿勢を修正して臨んだ前日の前半ジャンプで、4位と好位置につけた。残るは自信のある距離。先頭との差が目標よりやや開き、「最初は気持ちだけ先にいってフォームもばらばらで飛ばし過ぎた」。2周目に入るところで先頭の選手の背中をとらえ、落ち着きを取り戻した。

 2周目中盤に仕掛けてトップに。思うようにリードを広げることができず、「いけるところまでいくしかない」と全力で駆け、最後の直線でようやく勝利を確信した。

 大阪市出身。2歳のころにスキーを始めた。小学4年のときに白馬村に引っ越し、競技の腕を磨いてきた。スキーで勝つために飯山南へ。卒業後は近畿大に進む。

 目指すはワールドカップと五輪。だが「まずは成績をしっかりだして、それから」と冷静に語った。

 (中沢稔之)

 

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