9月30日(月),広島県生口島瀬戸田町の内海(ないかい)造船株式会社・瀬戸田工場において,調査兼取締船“第二勇新丸”(747トン)が竣工し,船主・共同船舶株式会社への引渡式が行なわれました。
引渡式に先立ち,第二勇新丸の航海の安全を祈願して“入魂式”が執り行われ,その後,デッキ上で引渡式が行われました。夕方には,内海造船職員の皆さんのご苦労をねぎらうため,共同船舶の主催で,クジラの竜田揚げ,クジラ汁などのクジラ料理の食事会が催されました。
翌10月1日から4日間,共同船舶の乗組員による初めての操船が行われ,初日には共同船舶,内海造船の関係者や,報道陣へのお披露目の“体験航海”が行われました。
操船の指揮をとった松坂 潔船長は「クジラの追尾を想定して船を動かしてみましたが,予想よりもずっと揺れがなく,素晴らしい船であると思いました。11月からの航海が楽しみです」と第二勇新丸の感想を語ってくれました。
今後,第二勇新丸は,今年勇退した“第二十五利丸”の後継船として,南氷洋や北西大平洋で行われる鯨類捕獲調査船団に加わることになっています。
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