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第二勇新丸竣工

 9月30日(月),広島県生口島瀬戸田町の内海(ないかい)造船株式会社・瀬戸田工場において,調査兼取締船“第二勇新丸”(747トン)が竣工し,船主・共同船舶株式会社への引渡式が行なわれました。
 引渡式に先立ち,第二勇新丸の航海の安全を祈願して“入魂式”が執り行われ,その後,デッキ上で引渡式が行われました。夕方には,内海造船職員の皆さんのご苦労をねぎらうため,共同船舶の主催で,クジラの竜田揚げ,クジラ汁などのクジラ料理の食事会が催されました。
 翌10月1日から4日間,共同船舶の乗組員による初めての操船が行われ,初日には共同船舶,内海造船の関係者や,報道陣へのお披露目の“体験航海”が行われました。
 操船の指揮をとった松坂 潔船長は「クジラの追尾を想定して船を動かしてみましたが,予想よりもずっと揺れがなく,素晴らしい船であると思いました。11月からの航海が楽しみです」と第二勇新丸の感想を語ってくれました。
 今後,第二勇新丸は,今年勇退した“第二十五利丸”の後継船として,南氷洋や北西大平洋で行われる鯨類捕獲調査船団に加わることになっています。


 ■9月30日 入魂式・引渡式

▲入魂式を前に,お清めをする参列者

▲操舵室にある神棚の前で,航海の安全を祈願 ▲おごそかな雰囲気に,神妙な面持ちの参列者
▲入魂式の最後は神主がお神酒で船内を清めて巡りました

▲デッキ上で行われた引渡式

▲内海造船の山田弘幸社長から,共同船舶の小川 洋社長へ引き渡し書が渡されました
▲共同船舶から内海造船へ受領書が渡されました ▲内海造船から松坂 潔船長へ記念品の目録が渡されました ▲参列者全員で乾杯!
▲関係者全員で記念撮影 ▲晴れの日に大漁旗と万国旗で飾られた第二勇新丸
▲午後5時からの食事会に先立ち,共同船舶の小川 洋社長が内海造船職員の皆さんに慰労の挨拶を行ないました
▲竜田揚げの仕込みの様子。イワシクジラの肉を使っています
▲大好評のイワシクジラの竜田揚げ ▲ミンククジラの本皮を使ったクジラ汁。コクがあるのに後味スッキリの秘訣は,下茹でして余計な脂分を取っているのだそうです
▲左からミンククジラの赤肉と本皮の刺身,たたき,クジラベーコン

▲あっという間になくなっていくクジラ料理。会場のいたるところで,「おいしい!」「うまい!」の声が響いていました


 ■10月1日 体験航海
▲内海造船の桟橋で出航の時を待つ第二勇新丸 ▲内海造船職員の皆さんの見送りを受け,いざ出航
▲クジラ発見を想定した操船訓練。見張台からクジラを探索します ▲逃げまどうクジラを追い掛けるイメージで,18ノットの速度で蛇行しながら進む第二勇新丸。それでも揺れはほとんど感じられません ▲クジラを追尾する時は,ブリッジの上のアッパーから操舵します
▲実践さながらの動きで捕鯨砲を操る砲手の佐々木さん。船の揺れに慣れるようにします
▲訓練終了後,報道陣のリクエストに,佐々木砲手自ら捕鯨砲について説明してくれました
▲クジラに捕鯨砲を命中させるには,揺れる船首で照準と照星を合わせて撃たなければなりません。最低でも3年の修行を要するそうです ▲小さな島の多い瀬戸内海では,最新鋭の操船機器を配備した第二勇新丸でも,海図をチェックしながらの航海となります
▲記者の質問を受ける第二勇新丸の設計者,三好郁史さん。「船のスピードを落とさずに,いかに船幅を広げるかが難しかった。でも,120%の出来映えと言えますね」と自信たっぷりに語ってくれました ▲機関室から伸びる“ダイオキシン対応焼却炉”の煙突。海上で有害物質をまき散らさないための配慮もされているのです ▲約4時間半の体験航海を終え,船を離れる報道陣。短い間でしたが,最新鋭の第二勇新丸の実力を体感しました
■第二勇新丸の要目表プレゼント 当選者発表!
東京都・岩崎敏雄 様,兵庫県・岡本伸一 様,愛知県・井野憲一 様,静岡県・山本 伸 様,福岡県・田中克明 様,福岡県・浦川泰則 様,東京都・横山明子 様,兵庫県・吉田照夫 様,宮城県・根本久美子 様,東京都・門田充弘 様,兵庫県・池田正宏 様,埼玉県・佐藤成人 様,宮城県・佐々木和正 様 他




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