2009年2月6日 20時17分更新
岡山市の中学校の元教諭が、指導力不足を理由に免職処分を受けたのは不当だと訴えていた裁判で県教育委員会は6日、免職処分の取り消しを命じた一審判決を不服として広島高等裁判所岡山支部に控訴しました。
この裁判は、岡山市内の中学校で理科を教えていた男性の元教諭(50)が、授業やテストの内容が生徒にわかりにくいなど、指導力が不足していることを理由に免職の処分を受けたことをめぐって、県と県教育委員会に対し処分の取り消しを求める裁判を起こしたものです。
一審の岡山地方裁判所は先月、「生徒に対する指導は不適切だったかもしれないが、県教育委員会が地方公務員として適格かどうかに触れないまま、免職処分を決定したのは違法だ」として、元教諭の免職処分を取り消す判決を言い渡しました。
この判決について岡山県教育委員会は「処分は法に基づいて決定したことで、処分を違法だとする判決は認められない」として広島高裁岡山支部に6日、控訴しました。
県教育委員会の門野八洲雄教育長は「控訴審の場で処分が適法なものであったことを訴えてゆきたい」とコメントしています。