100万円のスーツも作る勝負服の請負人!
生地やデザイン、ディテールの選定をしながら、その人の体形にピッタリなスーツを仕立てる「テーラー」。知っているようで知らないその仕事ぶりについて、大塚さんに伺ってみました。
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英HARRISONS OF EDINBURGHの「マルチ・ミリオネア」。滑らかな肌触りのカシミヤ服地。
差し出されたのはイギリスの服地ブランドの生地。「実はこれ、“100万円のスーツ”を作るために使用した生地です。生地代で80万円、仕立て代で20万円するのですが、100着売れた年もありましたね」。100万円スーツの生地! 触るとスベスベしていて気持ちいい〜。
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「バンチブック」という生地の見本帳を使って生地の感触や色を確かめます。
「イギリスの生地は厚くて、織りが“パリッ”としているのが特徴。自分の体に生地がなじんでいく経年変化を楽しめます。逆にイタリアの生地は柔らかく薄めなので、すぐに自分の肌と一体になるような着心地が人気ですね」
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お客さまのサイズを隅々まで採寸し、体形に合った着心地の良い一着を生み出します。
ふむふむ。生地にもお国柄があるのですねぇ。ところで、オーダーメードスーツってやっぱり高いんですよね? 「フルオーダーなら20万〜30万円はかかりますが、ある程度デザインが決まっているパターンオーダーなら6万円位から仕立てられます。有名ブランドの既製品のスーツと大して値段は変わらないと思いますよ」