2009年2月6日 12時25分更新
宮崎県北部の中核病院、県立延岡病院で3月末までに6人の医師が退職を予定し、腎臓内科と神経内科が休診となるおそれがあるため、腎臓病の患者の会は、ハガキに自分たちの病状などを書いて、診療の継続を求める取り組みを進めています。
県立延岡病院では、ことし3月末までに、宮崎大学から派遣されている3人を含む6人の医師が退職を予定し、代わりの医師がいなければ、腎臓内科と神経内科が休診となるおそれがあります。
腎臓内科が休診すると、人工透析をしている県北地区のおよそ750人の患者は、合併症を含め、急に容態が悪くなった場合、宮崎市などの病院に行くしかないということです。
このため、腎臓病の患者の会は、自分たちの病状や不安をハガキに書いて、県立延岡病院や宮崎大学に送り、腎臓内科の継続を求める取り組みを進めています。
このうち、28年間人工透析を続けている曽根崎鉄男(58)さんは、合併症で目が見えないため、妻の明子さんに代筆してもらい、自分の思いをハガキに書きました。曽根崎さんは「わたしのように心臓や腸などいくつもの合併症を抱える者にとっては、腎臓内科がなくなるのは死活問題です。どうか先生方の慰留をお願いします」と、県立延岡病院の腎臓内科の継続を訴えました。