甲府放送局

2009年2月6日 11時15分更新

医療事故防止で専従職員


去年10月甲府市の県立中央病院で鎮痛剤の投与ミスから女性患者が意識不明になっている事故で、病院の「事故調査委員会」は安全管理について専従する看護師を配置するなど再発防止策をまとめました。

この事故は去年10月、甲府市の県立中央病院で50歳代の女性患者が虫垂炎の手術を受けた後、誤って効き目の強い鎮痛剤を投与されもので、女性は一時、心肺停止の状態になり、今も意識が戻らない状態が続いています。

この事故で県立中央病院は、弁護士や外部の医師を加えた9人の委員からなる「事故調査委員会」を設置し対策について検討してきました。

4日は3回目の会合が病院で開かれ、再発防止策をまとめました。

それによりますと▼医療の安全に関する知識の向上や事故の対応にあたる専従の看護師1人を置くことや▼危険性の高い薬を出す際にはメッセージが表示されるよう電子カルテのシステムを改修することそれに▼患者の手術後の管理に麻酔医が積極的に参加することなどが盛り込まれています。

委員会では来月中に再発防止策を報告書としてまとめ、県に提出することにしています。

委員長を務める相澤一徳副院長は「検討した内容を病院の全てのスタッフで共有し、医療の安全にいかしていきたい」と話しています。