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政府紙幣:導入論に自民党内で批判相次ぐ

 景気対策の財源として自民党内で浮上している「政府紙幣」導入論に対し、5日の党派閥会合では反対意見が相次いだ。伊吹派の伊吹文明前財務相は「政府が供給すれば円安になり、大変なインフレを招来する」と指摘。「人間は疲れると、酒に紛らわせることがある。政治家が有権者にマリフアナを吸わせて票を取ることは絶対にしないでほしい」と同派議員に呼びかけ、菅義偉選対副委員長ら推進派を皮肉った。

 津島派の津島雄二党税制調査会長は「まさか、『円天』みたいなものを政府がやるというバカな話ではないと思う」と述べ、電子マネーによる巨額詐欺事件に引っ掛け批判した。山崎派の山崎拓前副総裁は「私は無利子・相続税非課税の国債を発行し、眠れる民間資金の活用を提案している」と語った。政府紙幣は借金を増やさずに財源を調達できるのが利点とされるが、麻生太郎首相はじめ政府・自民党内では否定論が大勢を占めている。【中田卓二】

毎日新聞 2009年2月6日 0時46分

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