麻生太郎首相(68)は5日午前の衆院予算委員会で、定額給付金を「受け取る意思はない」と自民党役員会(今月2日)で明言したとの一部報道を「役員会で明言したことはない。新聞のような事実はない」と否定した。
その一方、同日午後の予算委では給付金受給に「私のことは私で判断させていただく」とあいまいな態度に変わった。“二枚舌”とも受け取れる首相の態度に国民の不信感も強まりそうだ。
関係者によると、首相発言は役員会での形式的な発言が終わり、懇談に移った後。「正確に言えば“役員会”ではなく“懇談会”だった」としており、首相がそれを盾に「事実ではない」と言い逃れている可能性もある。
ただ、複数の幹部は「首相が明確に意思表示した」と証言する。笹川尭総務会長(73)が「態度をはっきりさせるほうがいい」と指摘すると「最初からもらう気はない」と答えたという。
こうなると「言った」「言わない」の世界だが、派閥領袖の1人は「首相は定額給付金の目的を理解していないから場当たり的な発言を繰り返す。頭が悪い」とあきれ顔。公明党幹部からも「いいかげんに“もらう”と言えばいいのに…。往生際が悪い」との声が出ている。もはや身内もかばい切れない!?