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ブログ炎上で書類送検の女「正義感のつもりだった」

 お笑いタレントのスマイリーキクチ(37)のブログが「炎上」した事件は、脅しや中傷を書き込んだとされる19人全員が「犯罪になるとは思わなかった」と供述したという。ネット社会では、悪質な書き込みが匿名性に隠れ、犯罪性の認識が薄いことが浮き彫りになった。

 「正義感のつもりだった」。脅迫容疑で書類送検された川崎市の会社員の女(29)は、1988年に足立区で起きた女子高生コンクリート詰め殺人事件に、キクチが関与したかのような書き込みを見た。「許せない」と思い、ブログのコメント欄に「殺してやる」と書き込んだという。

 警察庁によると、ネットでの誹謗中傷に関する相談は年々増加。2003年は約2600件だったが、昨年は約8800件と五年間で3倍以上になった。ただ、立件されるのはまれで、今回のケースについて警視庁の幹部は「人殺しと書き込まれた人の精神的ダメージは相当なものだ。放置できない」と話す。

 韓国では昨年、国民的人気女優崔真実さん=当時(39)=がネットで「金貸しをしている」との中傷を受けて自殺したとされる。これを機に、与党ハンナラ党が書き込みの実名義務化など規制を強める法整備を検討する事態にまで発展した。

 IT分野に詳しいジャーナリストの佐々木俊尚さんは「感情が揺れ動きやすいネットの世界では、他者の批判に乗っかってしまう人が多い。日本でも抑止力になるような規制が必要ではないか」と警鐘を鳴らしている。

[ 2009年02月05日 22:11 ]

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