【長野】桔梗ケ原病院が産婦人科の診療中止 塩尻市内で分娩扱う病院ゼロに2009年2月6日 塩尻市宗賀の桔梗ケ原病院は5日、3月末で産婦人科の診療を中止することを明らかにした。すでに分娩(ぶんべん)の受け入れを停止した。同科の診療中止により、4月から塩尻市内で出産を扱う医療機関がなくなる。 同病院によると、産婦人科は山田雅人病院長が1人で診療に当たってきたが、体調不良により継続が困難となった。「新たな産婦人科医師の確保は難しく、やむを得ず診療中止を決断した」という。 すでに同病院での出産を予約している妊娠34週以降の妊婦の分娩は引き受けるが、それ以外の妊婦には、他の医療機関で出産手続きをするように案内している。 桔梗ケ原病院の昨年の分娩数は約200件。 同病院の診療中止により、市内で出産を扱う医療機関がなくなる塩尻市の川上恵美子市民環境事業部長は「残念だが、健康上の理由ではやむを得ない。病院に対しては、現在診察を受けている妊婦らへの適切な対応をお願いした。今後は塩筑医師会とも相談しながら対応を進めたい」と話している。 松本保健所によると、管内で一般の妊婦の分娩を扱っている桔梗ケ原病院以外の医療機関は松本市4、安曇野市1、波田町1の計6カ所。 (一ノ瀬千広)
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