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【東京】

昨年被害は2億円超 八王子の振り込め詐欺 対策協まとめ 8月以降減少傾向も39件増加

2009年2月6日

振り込め詐欺撲滅を訴える作間祐二八王子署長=八王子市のいちょうホールで

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 八王子市内で昨年一年間に発生した振り込め詐欺被害額が二億二千二百万円あまりに上ることが五日、分かった。八王子と高尾の両署や市、金融機関などでつくる「市振り込め詐欺抑止緊急対策協議会」がまとめた。

 都全体での被害額は約六十億円で、前年比約九億円増。市内の認知件数は八月以降減少傾向にあるものの、前年比では三十九件増加している。

 市内で発生した昨年一年間の振り込め詐欺のうち、子どもや孫を名乗って金を振り込ませる「オレオレ詐欺」は七十六件、「還付金を返還する」などとしてATMで金を振り込ませる還付金詐欺は四十五件。バイク便を使ったり、直接現金を取りに来る手口なども増えているという。

 協議会は昨年八月に発足。五日は同市本町のいちょうホールで、市職員や金融機関の支店長など約二百人が参加し、振り込め詐欺の対策を協議した。

 作間祐二八王子署長は「警視庁捜査一課の特殊班も導入し、態勢を整えている。今月は振り込め詐欺を一件も出さない決意で取り組みたい」と強調した。

  (布施谷航)

 

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