韓国で「ウォン天」計画 L&G資金繰り打開か健康寝具販売会社「エル・アンド・ジー(L&G)」による巨額詐欺事件で、同社が破綻する直前の2007年初めに韓国に進出し、日本での疑似通貨「円天」と同様の仕組みを「ウォン天」として普及させようと計画していたことが6日、関係者の話で分かった。 日本での資金繰りに行き詰まり、海外に活路を見いだそうとしたとみられるが計画は頓挫した。L&Gは韓国の法人に1億円以上を貸し付けており、警視庁と宮城、福島両県警の合同捜査本部は金の流れを調べている。 L&G元幹部や会員への配布資料によると、会長の波和二容疑者(75)は「世界経済円天構想」と銘打ち、世界各国の国家に円天を採用させることを計画。07年2月から韓国版「円天」の「ウォン天」を始めるとした。 ソウル市に関連会社「L&G韓国」を設立、波容疑者は元妻を社長に就任させて、たびたび韓国に渡航していたという。 L&G韓国は07年5月、横浜市で開かれたL&G全国大会会場の円天が使えるバザーに出店。時計などを円天で販売していたが、その後韓国で「ウォン天システム」が始まることはなかった。 一方、L&G韓国へはL&Gから約1億3700万円が貸し付けられていたが、返済されることなくL&Gは破綻した。 【共同通信】
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