全国20の不妊治療クリニックで作る「日本生殖補助医療標準化機関」=JISART(ジスアート)が、友人や姉など第三者から卵子の提供を受けた体外受精で2人の赤ちゃんが誕生したことを明らかにしました。
第三者から卵子の提供を受けて子どもを出産させたのは、福岡のセントマザー産婦人科医院と広島のハートクリニックです。
セントマザー産婦人科医院では37歳の女性が「姉」から卵子の提供を受け、また、広島のハートクリニックでは45歳の女性が「友人」から卵子の提供を受け、体外受精でそれぞれ男の子を出産したということです。
友人から卵子提供を受け、子どもが生まれたことが明らかになったのは初めてです。
第三者からの卵子の提供については、厚労省の部会が2003年に「匿名」を条件に認める報告書をまとめましたが、法制化の動きが止まっています。
JISARTでは「無報酬で匿名の第三者から卵子提供を受けるのは難しい」として、友人や姉妹からの提供を認める独自のルールを作っており、さらに2組が実施の準備に入っているということですが、波紋を広げそうです。(05日21:26)