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内浜中で07年、別の生徒に教諭3人が集団体罰

 1月に飛び降り自殺した中学1年の男子生徒(13)への体罰が発覚した福岡市立内浜中学校(薄公治校長)で、2007年にも教諭3人が集団で、当時1年だった別の男子生徒1人に対し、頭をたたいたり足をかけて床に倒したりする体罰を加えていたことが4日、生徒側や市教育委員会の話で分かった。

 生徒は「もう登校したくない」と訴え、熊本県の中学へ転校。市教委は当時内浜中から報告を受けたが公表せず、かかわった教諭はいずれも処分を受けていないという。

 市教委は「体罰によらない指導を徹底していたが、行き過ぎがあったのは残念」としている。

 内浜中をめぐっては、自殺した生徒も08年6月に別の担任教諭からひざをけるなどの体罰を受け、自殺する3日前にもげんこつで頭をたたかれていたことが既に判明しているが、市教委は「体罰と自殺には直接的な関係はないと考えている」としている。

 転校した元生徒(14)や市教委によると、元生徒は07年7月の終業式にまゆ毛をそって登校、生徒指導室に呼び出された。担任を含む男性教諭3人が頭をたたいたり、胸ぐらをつかみ足払いをして床に倒し、けったりした。ほかにも数人の教諭が現場にいたという。

 元生徒や父親によると、腕や足に3、4カ所のあざができたため父親が警察に相談。学校側は事実関係を認め謝罪し、再発防止を約束した。

 元生徒は「今回の中1自殺のニュースで体罰があったと聞き、またかと思った。自分の時と何も変わっていない」と話している。

[ 2009年02月04日 19:58 ]

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