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【岐阜】

米田選手(アルペン男子大回転)3位 高校総体スキー

2009年2月5日

3位入賞を果たし表彰台にたつ米田選手=長野県白馬村の白馬岩岳スキー場で

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 全国高校総体スキー大会は4日、長野県白馬村の白馬岩岳スキー場などで、アルペンの男子大回転とノルディックの複合ジャンプ、クロスカントリー女子5キロクラシカルがあった。県勢は、男子大回転で米田修平選手(岐阜第一)が3位に入った。県勢の同種目3位以上は、第55回大会2位の左近一平選手以来3年ぶり。 

 米田選手は同種目初出場。緊張せず、いつも通り滑れたという1本目は54秒82で2位と0・1秒差のトップ。しかし「今までで一番緊張して、体が動かなかった」という2本目は、1本目より2秒63遅いタイムで3位に後退した。

 光井恭平選手(岐阜第一)は1年生ながら積極的な滑りを見せ、21位となった。1本目では27位だったが、2本目で積極的に攻め、順位を上げた。

 昨年の同種目で16位の森本優希選手(飛騨高山)は26位。1本目は28位で、入賞の可能性も残っていたが2本目でタイムを伸ばせなかった。「気持ちは落ち着いていたが、動きが合わなかった。最悪のパターン」と悔しさを隠せず、6日の回転は「絶対雪辱を果たしたい」と話した。

 女子クラシカル5キロは藤本舞子選手(飛騨神岡)の50位が最高だった。 (並木智子)

 【アルペン】▽男子大回転 (3)米田修平(岐阜第一)(21)光井恭平(岐阜第一)(26)森本優希(飛騨高山)(39)水上智之(岐阜第一)(58)本田冬馬(高山工業)

 【クロスカントリー】▽女子5キロクラシカル (50)藤本舞子(飛騨神岡)(57)森下桃妃(同)(95)森下友貴(同)

◆1本目首位の栄誉に感激

 「全国大会で首位になったのは初めて。うれしかった」。アルペンの男子大回転で3位になった米田修平選手は、1本目の滑走でトップに立てたことを素直に喜んだ。

 前回大会も同種目で出場するはずが、直前合宿中に右ひざの骨にひびが入り断念。さらに昨年5月、練習中に左足のアキレス腱(けん)を切った。軽いランニングができるようになったのは9月末くらいから。それでも焦らずに、インターハイ、国体に照準を合わせて地道なトレーニングを続けた。

 大場順二監督は「2日くらい前から、口数が少なくなった。狙っているなと思った。緊張しているのがいい方にでればいいがと、少し心配した」。

 コースの条件などにも恵まれ、1本目は優勝した布施峰選手(新潟)を抑えて首位に立った。布施選手は19歳以下で全国で6人だけ選ばれた全日本スキー連盟ジュニア強化指定選手。大場監督は「布施選手といい勝負ができたことをほめてあげたい」と言う。

 表彰台は一昨年、3位になった全国高校選抜スキー大会の大回転以来2年ぶり。悔しい3位だが、1本目1位の経験は大きい。首位のプレッシャーを味わい、精神面での課題も分かった。この悔しさを6日の回転にぶつける。

 (並木智子)

 

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