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「ブログ炎上」ネット上の悪弊に警鐘 虚偽の中傷も摘発 (1/3ページ)

2009.2.5 22:50
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ブログの“炎上”を経験したプロゴルファーの上田桃子さんブログの“炎上”を経験したプロゴルファーの上田桃子さん

 インターネット上の「ブログ」に、閲覧者から批判的な意見や中傷が短期間に殺到する現象は“炎上”と呼ばれる。芸能人やスポーツ選手が標的となることが多く、ブログの閉鎖に追い込まれるケースも後を絶たない。警察当局は殺人や爆破予告といった直接的な危害が懸念される書き込みについて脅迫容疑などで積極的に摘発してきた。今回、摘発を虚偽の中傷による“炎上”にまで広げ、名誉棄損容疑で立件に乗り出すことで、匿名性を隠れみのにエスカレートするネット上の暴力を取り締まる。

被害相談ハイペース

 プロゴルファーの上田桃子さん(22)も“炎上”経験者の一人だ。

 平成19年10月のドキュメンタリー番組で、ほかのスポーツを批判するような発言が放映され、直後から上田さんのブログに中傷の書き込みが殺到、一時的に閉鎖せざるを得なくなった。

 産経新聞客員編集委員の花岡信昭さんは18年にネット上のコラムで、アイドルグループ「モーニング娘。」の「。」は日本語としておかしいのではないかと記述。人格攻撃も含め、非難の書き込みが2000件近くに達した。「匿名をいいことにネットでは相手の人格を100%否定する攻撃が一方的にされる怖さがよく分かった」と、花岡さんはいう。

 警察庁によると、ネット上の名誉棄損や中傷などで全国の警察本部に寄せられた19年中の被害相談は、8871件と過去最高を記録。15年(2619件)の3倍にまで増加した。昨年上半期も5482件に上り、19年の相談件数を上回るペースで推移している。名誉棄損容疑での摘発も19年中は79件と過去最高となっている。

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ブログの“炎上”を経験したプロゴルファーの上田桃子さん
ブログの書き込みを苦に自殺したとされる韓国の女優の崔真実さん
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