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雪山遭難に備え救助訓練
雪山での雪崩に備え、南魚沼署や県警機動隊などは4日、南魚沼市の上越国際スキー場で雪害救助訓練を行った。参加した約60人は、県警ヘリコプターによる遭難者救助や捜索用の金属ポール「ゾンデ」を使った捜索を体験し、技術向上を図った。
県警ヘリによる遭難者のつり上げ救助訓練は、雪崩に巻き込まれた人が自力で下山できなくなったという想定。上空のヘリから参加者がワイヤを使って現場に下り、遭難者を担架にくくりつけた後、引き上げて搬送した。
ゾンデを使った訓練では、講師の国道17号雪崩パトロール隊の町田誠隊長(59)が「雪面を突いて何かに当たった場合、人間なのか別の物なのかは、指先の感触で判断するしかない」と説明。参加者は、雪の壁に掘った穴の中に入った遭難者役の署員を上からゾンデで突いて捜した。また埋められたスノーボードや木の板などとの感触の違いを確認した。
訓練に参加した同署の静野大輔巡査(26)は「きょうはうまくいったが、万一の場合でも対処できるように、日々訓練したい」と表情を引き締めた。
新潟日報2009年2月5日
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