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23区初! 中央区が産科診療所建設を支援

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2009年2月5日
 定住人口が12年連続で増え続け、新生児も毎年1000人を超える中央区が新たな産科施設の開設に積極的な支援を行うことを決めました。

 中央区ではここ10年ほどの間に築地や月島などの湾岸地域に集合住宅が多数建てられたことから、30歳代を中心とした人口が大幅に増加。その結果、1年間に生まれる新生児が一昨年から1000人を超えるようになりました。しかし現在区内で出産出来る施設は聖路加国際病院しかありません。そこで聖路加国際病院は「もっと身近に出産できる所を」との声に応え、産科診療所を開設することになり、区も積極的な支援を決めました。
 きょうはこの事業の記者会見が開かれ、区の担当者とともに聖路加国際病院の日野原重明理事長が出席しました。日野原理事長は「日本の今の現状は、お産難民時代というような言葉が使われていて、当分これは続くものと読んでいる。聖路加病院は、こうすると流行るからというのではなく、よそが退いて縮小する時に逆に発想の展開をする。そういう経営方針を私自身は持っている」と話します。産科診療所は本院の近くに開設し、助産師を中心に自然分娩を扱います。分娩費用は本院より30万円ほど安い60万円程度に抑えていますが、カルテを一元化しているので緊急時などはすぐに本院での受診が可能だということです。
 中央区は来年度予算に、この産科診療所の開設支援として、およそ6000万円を計上し、2010年度も同額の支援を予定しています。施設の開設は来年6月の予定だということです。
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技術協力 : TFMインタラクティブ
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