テレビやラジオの視聴率調査を実施しているビデオリサーチ社は5日、東京都内で開いた展示会で、録画して後から視聴したり、携帯電話やパソコンでテレビ番組を見たりした場合でも視聴率が測定できる技術を公表した。視聴形態の多様化に対応、放送時にテレビで見た人を示す現在の視聴率にとどまらない新たな指標を提案している。
各家庭では、見た番組の音声情報の波形を記録する装置をテレビやパソコンに取り付ける。放送局からは各番組に含まれる音声情報を提供してもらってデータベース化、両者を照合することで、録画を再生しても視聴した番組名を特定できるという。
このほか、放送番組にあらかじめ決められたコード信号を埋め込み、その信号を受け手側の機械で読み取ることで視聴が確認できる方法や、携帯電話など機器に残るログ(履歴)を同社側に送信してもらい、視聴を測定する方法も紹介された。