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福田麻由子 インタビュー『ヘブンズ・ドア』
  福田麻由子 インタビュー
「“のこり3日の命”と宣告されたら…」
 
  第31回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞に輝いた映画『鉄コン筋クリート』のアメリカ出身映像クリエイター、マイケル・アリアス監督の初実写映画。ボブ・ディランの同名曲から生まれたドイツ映画『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』を原案に、『デトロイト・メタル・シティ』の大森美香が脚本を担当した。主演は、音楽・TV・映画でマルチな活躍をみせる長瀬智也さんと、『L change the WorLd』の福田麻由子さん。
今回は本作のヒロイン白石春海を演じられた福田麻由子さんにお話を伺いました。
 
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「お互いの空気を感じ取って分かり合っている」

福田麻由子

―― 本編をご覧になっての感想をお聞かせ下さい

■福田麻由子(以下、福田):本当に面白い作品で、自分が出演しているとか関係無しに楽しめました。素敵な作品だと思います! 観ているこちら側も青山勝人(長瀬智也)と白石春海(福田麻由子)と同じ時間を過ごしているような感覚になって、それがこの作品の特徴でもあるし魅力的な所だと思います。

―― 春海を演じるにあたって心がけた事はどこでしょうか

■福田:作品全体の空気感みたいなものは大切にしたいと思いました。勝人と春海ってそこまでお互いの事を話し合わないのですが、でも心では繋がっているんですよね。それは会話とかではなく、お互いの空気を感じ取って分かり合っているんだと思います。なので、そういう空気感を大切に演じました。
あとは病院にいる春海と、外に出た時の春海の表情や動きにはメリハリを付けたかったので、そこにも意識して演じました。

 

「長瀬智也さんとの共演について」

―― 勝人を演じた長瀬智也さんとはお互いの演技についてディスカッションなどされたのでしょうか

■福田:それが全くしてないんです。春海は勝人がどんな動きや話をするか、事前には分からないわけで。私が次に長瀬さんがどう動くかを知っていると、私自身それに合わせて動き、演技しちゃうんですよね。本当はそれが当たり前で普通なのかも知れませんが、自然な仕草を出したかったので、ディスカッションとか動きの打ち合わせはしませんでした。 長瀬さんとは勝人と春海として初めて向き合う感じで演じて、私はすごく演技し易かったですし、それが作品に出てれば嬉しいです。

―― 撮影現場では長瀬さんと福田さんが兄妹のように仲が良かったとお聞きしたのですが

■福田:あ、そんな感じに見られてたんですか(笑)。現場に入ってすぐはとても緊張していて、自分から話しかけるのは勇気がいるんですよね(笑)。でも長瀬さんから話しかけてくれて、すごく自然な感じでお話しができて、本当に助けていただきました!
私もちょっとずつ話しかけるようになって、よく家族について話したりしました(笑)。何かそれってこの作品と似てますよね。

―― 撮影現場の雰囲気も良さそうですね

■福田:そうですね。今までに経験した事が無いくらいすごく暖かい現場でした。例えば役者さん、スタッフさん、それぞれ役割があるのですが、皆で一つの作品を作ってるって感じが溢れていてビックリしました。でもそういう現場の暖かさって作品にも表れてくると思うんですよね。
長瀬さんは雰囲気作りが上手で、いつも現場を明るくしてくれて。長瀬さんの存在はすごく大きかったです。演技だけではなく同時にそれもこなしちゃうって素敵ですよ。私は芝居のことで頭がいっぱいになっちゃって、全然そこまで頭が回りませんでした。でもいつか長瀬さんと同じように出来たらな~と思います。

   
    2/2 「あの感覚をもう一度味わいたい!」