収穫直前です | |
猛暑の7月から一転、8月は暑さに慣れたせいもあるのか、過ごしやすい日が続きました。8月の平均気温は7月よりも低くなり、猛暑から冷夏に突然切り替わったようでした。もし、7月のような暑さが続いていたら、ぶどうにも相当のダメージがあったと思います。降水量は少な目かと思いきや、台風11号による雨が200ミリ程度あり、結局8月としては平年並みになりました。台風の進路も東に偏ったため、心配されていた暴風雨にはならずに、強い雨だけで済みました。とはいってもこれほどの雨は必要なく、特に収穫が近づいているシャルドネなどにはおじゃまな雨となってしまいました。 ぶどうの成育も平年よりだいぶ進んでいたようでしたが、8月の低温傾向のお陰で、平年より5日から1週間程度進んでいるようです。これからはしとしと降り続くような秋雨が心配されます。ここまで順調に育ってきたふどうですので、秋晴れのもと、笑顔で収穫といきたいところです。 | |
メルロー (2001/8/25撮影)。9/1現在で糖度18.5度位です。9/20頃には収穫の予定です。 |
「キザンファミリーリザーブ1999」を発売します。 | |
本年4月に発売以来ご好評を頂いておりましたキザンファミリーリザーブ1998はお陰様で完売いたしました。引き続き1999ビンテージのワインを発売します。 カベルネソービニオン主体でした1998とは異なり、1999はブラッククイーンを主体に5種類の品種をブレンドし、親しみやすくも複雑さをそなえたワインになっています。 |
プラムやチェリー様の豊かな果実味が特徴です。ペッパーのようなスパイシーさとスモーキーなオークフレーバーが調和しています。柔らかいタンニンが舌の上に心地よく、渋味も酸味もしっかりとして余韻の長いフルボディータイプの赤ワインです。 ブラッククイーン(55%)、マスカットベリーA(15%)、カベルネソービニオン(10%)、メルロー(10%)、ベリーアリカントA (10%)。 |
裏ラベルを新しくしました。 | |
すでにお気付きの方も多いと思いますが、キザンセレクションシャルドネ1999、ファミリーリザーブ1998の裏ラベルには、ワインの味わいの説明(テースティングノート)やぶどう品種を見やすく表示しています。この形式を全てのワインに順次採用していきます。ワインを味わうときにちょっと裏ラベルにも目を向けてみて下さい。 |
Yukariの読むワイン |
いよいよ今年もブドウの季節がやってきました。仕込みを控えて毎日天気予報と首っ引きです。うちみたいに小さいワイナリーではお天気やその他の要因で収穫の予定が変わるのが普通ですから、余裕を持ってかからないと行けないハズなのですが ・・・毎年ぎりぎりであくせくやっています。でも ”今年の仕込みは今だけ!”これを合い言葉に頑張ってワインを造ります。今年は空梅雨のお陰で久々によいブドウが収穫できそうです。2001年ヴィンテージにご期待下さい。 今回はコルク臭の2回目で、その原因を探ってみます。 8 コルク由来の問題臭 その2 前回コルク臭の原因となる物質についてまとめました。この中で最も閾値が低い(10-30ppb) 2,4,6-trichloroanisole(TCA)による汚染は、コルク臭の原因の60%を占めるそうです。まずはこの物質を手始めに、コルク臭の原因をまとめてみました。後半ではコルク臭を回避する対策についてもまとめてみます。
次回から”今流行の”ワイン醸造に関するトピックスをいくつかご紹介する予定です。ワインについての技術的な質問などありましたらYukariまで是非お寄せ下さい。 |