毎日新聞外信部専門編集委員の西川恵記者(62)がフランス政府から同国に対して功績のあった人物に贈られる国家功労勲章「シュバリエ」を授与され、4日に東京都内の駐日仏大使公邸で叙勲式が行われた。西川記者は86~93年にパリ特派員としてフランスの政治・外交を報道。著書「エリゼ宮の食卓」ではワインなどの食文化をテーマに外交の舞台裏を紹介し、幅広い分野で日仏の交流に尽力した点が評価された。
式ではクリストフ・プノ公使が「執筆を通じ、あまり知られていない外交の側面を日本の読者に届けてくれた」とあいさつ。フィリップ・フォール大使から勲章を授与された西川記者は「今後も受章に恥じない仕事をしていきたい」と語った。
仏政府の勲章は6種類あり、国家功労勲章とレジオンドヌール勲章は大統領が決める。国家功労勲章には1等グランコロワから5等シュバリエまであり、過去10年に約150人の日本人が受章している。
毎日新聞 2009年2月5日 東京朝刊