岡山放送局

2009年2月5日 13時28分更新

介護不正で抜き打ち検査


先週、総社市の医療法人が介護報酬を不正に受け取っていたとして岡山県から処分を受けた問題で、県は再発防止のため、介護サービスを行っている県内の事業所に対して抜き打ちの監査を増やすなど、指導を強化することになりました。

総社市の医療法人、雄栄会は、介護サービスの記録を偽るなどしてサービスを提供したように装い、少なくとも5年間でおよそ1億4000万円の介護報酬を不正に受け取っていたとして、先週、岡山県から介護サービスの事業所としての指定を取り消される処分を受けました。

雄栄会をめぐっては、県は定期的な立ち入り検査で不正が見抜くことができず、去年行った抜き打ちの監査で初めて問題が発覚しました。

このため県は、再発防止に向けて、介護サービスを行っている県内の事業所に対して抜き打ちの監査の回数を増やすなど、指導を強化することになりました。

具体的には7400か所余りの事業所のうち、不正が疑われる事業所に対して重点的に抜き打ちの監査を行い、事前に報告されているサービスの内容と実態が食い違っていないかや、職員の数が法律の基準を満たしているかなどを調べることにしています。