岡山放送局

2009年2月5日 13時28分更新

大地震想定し伝達訓練


大地震が起きた場合に、岡山県や、警察、自衛隊などが速やかに情報を伝達するための訓練が県庁で行われています。

この情報伝達訓練は年1回行われているもので、ことしは県や警察、それに自衛隊など、56の機関からおよそ1000人が参加しました。

訓練は和歌山県沖を震源とする東南海・南海沖地震が発生して一夜がたち、震度6弱の揺れを観測した岡山県南部でも被害が出ていることが明らかになってきたという想定で始まりました。

死傷者の数や倒壊した家屋の数などがわかると、県の職員たちは医療態勢が十分かどうかやボランティアの人たちの配置などについて関係機関と連絡を取りあって確認していました。

続いて石井知事も加わって地震の被害への対応を検討する会議が開かれ、被災者の数やガス・水道などのライフラインの状況ついて報告が行われたと、気象台の担当者が被災地は地盤がゆるんでいるので雨による土砂崩れに警戒する必要があることを説明していました。

県危機管理課の長井龍則危機管理監は「地震から一夜明けたという想定の訓練は初めてだが、2日目になって被害状況が把握できたときに、いかに速やかに対応できるかの手順を確認したい」と話しています。